夜尿症外来について
以前から当院で小児科外来を担当していただいております、”ちちんぷいぷい”でもおなじみの兵庫医科大学教授 服部 益治先生が夜尿症外来を担当されます。
日本夜尿症学会の診療ガイドラインに従い、夜尿アラームと抗利尿ホルモン薬を第1選択として治療を行っています。夜尿症は程度や症状も様々で、治療に時間を要する場合がありますが、よくよく相談し治療に取り組んでいます。
夜尿症は、直接命にかかわらないためか周囲の人から同情されることが少なく、本人はじめ保護者だけが悩み苦しまれていることが多いと思います。悩み苦しみに共感するとともに、本人はじめ保護者の気持ち、生活スタイルなどを重視し、「夜尿宿泊キャンプが近づき、心配しているお子さまと保護者が引率者に相談した時に、「心配しないでください。夜中に起こしますから。」と簡単に言われたそうです。そして、保護者から「一般の人は、夜尿症の実情をご存知ないようですね。」と言われた時、市民に「夜尿症」を理解していただかなければと責任を痛感しました。
周囲の人や医療機関に相談しても親子の心情を察することなく「いずれはなくなる」「もう少し様子を見たら」と言われても、キャンプ・合宿・自然学校そして修学旅行と宿泊行事が増える昨今、行事予定日が近づけば楽しい思い出にならないと、親子ともども参加するかどうかを悩む日々となるものと思います。是非、早めにご相談ください。いっしょに解決しましょう。そして、良い思い出作りをしましょう。
病気「夜尿症」は、あなたが悪いわけでも、お父さんお母さんが悪いわけでもありません。少しでも早く夜尿症から離れられるように、どうすればよいかをいっしょに考えましょう。無理をせず、一人で悩まず、夜尿がなくなる日をともに目指しましょう。
朝起きて、パンツ、パジャマ、布団が濡れていない!バンザイ!!
なお当院は「おねしょの相談ができる医療機関」として施設登録されています。